自動車産業

単一自動車工場として世界最大を誇る年間141万台規模の現代自動車㈱を筆頭に、蔚山に所在する自動車関連企業約290社で年間272億ドル以上が生産されています。蔚山は大韓民国の自動車生産額の30％を占め、年間213億ドルを輸出する世界5大自動車産業都市です。

また、グリーンカー(エコカー)技術センターを通して電気自動車、ハイブリッドカー、水素燃料電池自動車など環境にやさしい自動車の開発を本格化し、蔚山を電気自動車産業の革新基地として育成しています。

特に、2013年に世界で初めて水素燃料電池自動車を常用化させ、技術集約型自動車生産のトップランナーとして成長しています。

造船海洋産業

世界最大の造船海洋企業、現代重工業と世界5位の現代尾浦造船は韓国内の船舶の30％を蔚山で生産しており、世界1位の造船海洋都市として定着しています。

現代重工業は、608万㎡の敷地で年間10,000千GTを生産できる施設を保有する世界最大の造船海洋企業です。

現代尾浦造船は、年間2,467千GTを生産できる施設を保有しています。

Smart Ship、環境にやさしいECO Ship、FPSO・LNG・Shale Gas船のような高付加価値な船舶など、情報通信技術を融合させた未来型造船産業の育成に努めています。

石油化学産業

韓国は世界5位の化学生産国で、蔚山は韓国の化学生産額において全国の約32％を占めています。

アジア最大の化学産業団地を保有する蔚山では、世界屈指の化学企業であるSK、S-OIL、Solvay、BASF、Mobil、DUPONTなどが活発な生産活動を繰り広げています。

また、グリーン精密化学研究センター、バイオ化学実用化センター、精密化学素材技術研究所、エネルギー技術研究所などの研究機関と専門研究団地が石油化学産業の先端化を導いています。

二次電池産業

蔚山は、未来の新成長動力産業である二次電池産業を育成・発展させています。二次電池分野のグローバル企業であるサムスンSDIは、自動車用二次電池とエネルギー貯蔵システム(ESS)を生産しており、韓国エネルギー技術研究院と韓国化学技術院を中心に「次世代電池総合支援センター」が設立され、核心技術の開発、専門人材の育成を通して、二次電池産業を主導しいます。また、世界最大規模の水素タウンの造成、環境にやさしい電池融合実証化団地を通して、世界最高水準の電池産業拠点都市として発展していく予定です。

未来新産業の育成

最高の競争力を持つ自動車・造船・石油化学などの主力産業に情報通信技術と生命工学技術を融合させて高度化を図っています。石油化学工程の高度化と精密化学産業の育成を通して未来産業の基礎となる新素材を開発しており、３Dプリンティングを活用した自動車部品の軽量化、造船・エネルギー部品の生産など、産業先端化のための「３Dプリンティング融合基盤」を構築しています。また、ゲノム基盤のバイオメディカル産業を育成して、未来の食を創出するため力を注いでいます。